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Solo Prowler Geist
dfangsap02.exblog.jp

未だ、迷走中。

by DunkelFanG_Ez00
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ようやっと回復魔法が80にー!
これでHA&RAを使いまくりだ。

どうも皆様こんばんは。
毎度お馴染み『Solo Prowler Geist 』でございます。

魔力0だけどネ! サクリより回復量低いと泣けるけどネ!




『戦後処理部隊EBN 02』

長きに渡る、戦乱の時代は終わった。

戦争による両国の疲弊は凄まじく、島は戦後の混沌から未だ抜け出せずにいる。

それに拍車をかけたのが、己の力のやり場を失った兵士達による山賊行為などの
島に残留し続ける、戦乱の狂気であった。

これらの事態を重く見たビスク・エルガディン両国、中立地帯の代表は、
三勢力合同による戦後処理部隊、EBNを設立したのであった―――。


「ドワイト司令、一つ訊いておきたいんだが」
「何かね、ボルクレイド?」
「EBNって……何の略なんだ?」

大砲の処理を済ませたエルが戻った後、ドワイトが一通りの現状を説明し終えた
ところで、ボルクレイドの何気ない質問が飛んだのであった。

一瞬、四人の間に静寂が走る。誰もが知りたがっていた話だが、上の人間が適当に
付けただけだろうとタカをくくっていた為、敢えて話題にしなかったのである。

「やっぱ、エルガディン・ビスク・中立の頭文字とか?」
「ヒネリがねぇなァ、デカブツちゃんは。"永遠にボケは寝てろ"だろ?」
「そんなワケないでしょ~。"ええ乳やねぇベッピン姉ちゃん"で
 決まりじゃないですかぁ♪」

カマ特有のナヨナヨした媚び声に切れたスカーフェイスが、エルに向けてナイフを
投げつけたのは、彼が言い終えたのとほぼ同時であった。

「うっせぇよカマモニ。テメェは黙ってろ!」
「野蛮ですねェ~。荒んでますねェ~。キャアキャア怖いぃ~♪」
「んだとテメェ、死にてぇのかカマ野郎!」
「だいたいですねェ~。カマって呼ばないでって何度言わせれば~」
「うっせ、このカマカマカマ! 変態チビカマモニが!」
「何度言っても分からない人は~♪ ……仕置いちゃうぞゴラァ!」

エルの上げた咆哮と共に、スカーフェイスの周囲で毒ガスと爆炎が同時に上がった。
彼女は己が技能をもって、敵の周囲に静かに罠を張り巡らせていたのだった。

「グヘッ、ゴホゴホゴホッ! カマ野郎テメェッ!」
「へっへ~ん。しばらくそこで猛省なさい♪ ふんふふ~ん♪」


女同士の戦いから少し離れた場所では、ドワイトとボルクレイドが共にこめかみを
押さえながら唸っていた。

「……何でこんなことに」
「確か、君がEBNの由来を聞いたからだと思うが?」
「……俺のせいか? まァそれは兎も角、実際はどうなんだ?」
「君のは半分正解だ。三勢力共同で人員を出し合い、戦争の狂気を鎮めようとするのが
 本来の目的だからな」
「で、残りの半分は?」
「EBNは"Executors for taking Back the Natural diaros"の略だ。
 語呂としては少々苦しいところだがな」
「……本来のダイアロスを取り戻す為の執行者、か」
「そんなところだ。さて」

二人が見据えた先では、スカーフェイスとエルが死闘を演じていた。

その様子は、最早第三者が立ち入れそうも無いほどに激しい。銃声と金属音、あちこちで
炸裂する破裂音や金切り声が硝煙の臭いに混じって流れてくる。

「ボルクレイド、あの二人を止めろ」
「……何で俺が」
「そもそもの発端は君だ。君には止める義務がある。それに、君にはあの二人の間に入って
 調和を取る役目もしてもらう。初仕事には丁度良いだろう」
「……即席で決めた厄介事を押し付けてるようにしか聞こえないんだが」
「兎も角止めろ。私は無駄死になどしたくはないのでな」
「……俺だって御免だ」

二人が視線を戻した時には、彼女ら既に飛び道具の投げ合いから、刀と銃床の鍔迫り合い
へとステージを移していた。

「さっさと死ねやこの変態カマァーッ!」
「キーッ! そっちがくたばりなさいよ、このツギハギ女ァーッ!」


戦後処理部隊EBN・ビスク班結成一日目。その前途は多難であった。

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by DunkelFanG_Ez00 | 2008-02-21 23:21 | MoE書き殴りSS・EBN編