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Solo Prowler Geist
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未だ、迷走中。

by DunkelFanG_Ez00
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キャビネットの整理中、
引き出しの奥に放置しっぱなしだった銘菓が……。

どうも皆様こんばんは。
毎度お馴染み『Solo Prowler Geist 』でございます。

「名物に美味いもの無し」の格言に従い、即ゴミ箱へ。




『ダイアロス名物事情』

ダイアロス島の知的生命体、イクシオンが暴挙とも呼べる行動に
出たのは、つい最近のことである。

銘菓・イクシオン饅頭―――イクシオンの頭部を模したこの奇妙な
饅頭は瞬く間にエイシスの名物となり、饅頭目当てに彼の地を訪れる
島民達が引きも切らない事態となった。


当然、この事態を他の知的生命体が、ただ手をこまねいて見ている
訳では無かった―――。

特に、敵対関係にあるタルタロッサは生息地がエイシスの奥地に
あるという地理上の不利もあった為、イクシオンのそれを超える
銘菓開発に全精力を注ぎ込む賭けに出たのであった。

その血と汗の結晶がタルタロッサの頭部を模した銘菓、「タルサブレ」
であった。また、それがイクシオン饅頭の二番煎じと指弾されることを
恐れた彼らは、もう一つの銘菓「たるたろ」を開発したのであった。


エイシスから遠く離れたダーイン山のオークも、島民を向こうに流出
させてばかりではいかぬとばかりに、彼らから少し遅れて名物開発に
乗り出すこととなる。彼らは、他の二種族とは毛色の違う名物開発に
奮戦し、やがて文字通り身体を張った名物の開発に成功する―――。

それが、オークの頭部を模した豚肉100%肉饅頭、「オークまん」と
オークの全身の皮を継ぎ接ぎしてリュック化した「オークリュック」で
あった。彼らは同胞の肉体を材料にし、幾多の犠牲の末、目的を
達成したのであった。


更に遠く離れたアルビーズの森では、静観を守っていたスプリガンが
名物開発に着手しようとしていたが、遅々として進まぬ状況に陥って
いたのである。

何しろ、森での特産品の主たるモノが野菜や木材である。

ニクはオルヴァンから採れないことも無いが、敵対種族であり、かつ
知性と呼べるものを持たぬ彼らの協力を得られる筈が無く、ファンガスや
キラープラントを用いるにしても、前者はエイシスでも自生しており、
後者は名物に使うにはインパクト不足であり、本格的に捕獲しようもの
ならば、逆に喰われる犠牲を覚悟しなければならなかった。

スプリガンは苦渋の末、寒冷地に住まうノッカーと共同戦線を張ることと
なり、名産品の共同開発に乗り出すこととなる。

突然の天変地異により、集客力の弱まりかけているネオク高原に住まう
ノッカーにとって、この共同戦線は渡りに船であったのは言うまでも無い。

やがて彼らは、互いの共通特産品である「薬用人参」を用いた名産品の
開発を試みるのであるが―――。



「それ何てプ○ジェクトX ?」
「妄想話の腰を折るんじゃねえよ……」
by DunkelFanG_Ez00 | 2008-01-30 22:27 | MoE書き殴りSS・小咄編