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Solo Prowler Geist
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未だ、迷走中。

by DunkelFanG_Ez00
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ワケのわからん装備実装やら
技の仕様変更やら、キックの一日天下やら、携帯キッチン実装やら、

今回のパッチも盛り沢山だったようですが、個人的には何の感慨も
沸くはずも無く、別にどーでもいいやなあと思っていたのですが。

しかし、思わぬところに伏兵が!

/splitコマンド無期限停止! スキル調整中の身には痛過ぎだ!
新たに組み入れたスキルの成長は割と順調に進んでたのですが、
ここにきて頓挫とは……。

事態が事態だけに、停止はやむを得ぬ措置なのでしょうが……、
チケット販促の為の権造の罠なんじゃねえかと考えてしまうのは、
勘ぐり過ぎというものでございましょうかね。

そんなわけで、どうも皆様こんばんは。
毎度お馴染み『Solo Prowler Geist 』でございます。




『わらげっちゃい いち』

黒いライダースーツを着込んだ男が、前部のファスナーを下ろし、
逸物をはだけさせた姿で、お世辞にも美人とは呼べない微妙な
女性と、夜の公園で揉み合っている。

「おんどれはワイのカキタ(略」
「厭や、誰かた(略」

「まてぇええええい!」(ここでテーマ曲)

「わらげグリーン!」
ジャングルジムから見下ろす眼鏡っ娘が!

「わらげオリーブ!」
滑り台から滑り降りようとして引っ掛かってる娘が!

「わらげエメラルド!」
茂みから飛び出ようとして細かい傷だらけになってる娘が!

「わらげビリジアン!」
公衆便所から出ようとしたところを酔っ払いに絡まれてる娘が!

「わらげずんだ!」
マンホールの蓋を開けて出てきた、汚水まみれになった娘が!

「可憐な……ともいえない女性の気持ちも考えず!」
「むっ無理矢理操を奪わんとするその悪行、許しません~!」
「アタシたちは……えー……わらげの平和を守る愛の使者ァ!?」
「わらげっちゃいふぁいぶ! って、アンタいい加減離れろコラァッ!」
「がるっ……げほげほげほッ! おぅぇええええ……」

そんな、奇妙な女達の行動を一部始終見ていたライダースーツの
男は呆けた様に口を開いていたが、我に帰ると俄かに話し始めた。

「……違う。自分らおかしいで」
「えっ?」
「おかしいやろどう見たかて……。とりあえず自分らそこ座れ」

ライダースーツの男の指示で、わらげっちゃいを名乗る女五人組は
彼を取り囲むように座る。

「先ずな、なんで全員緑やねんな?」
「リーダーが緑好きでして~」
「リーダー? 誰やリーダー」

スッ、とグリーンが手を上げる。

「お前か。ほなら訊くけど、何で全員緑やねんな?」
「緑、緑言いますけど、皆それぞれ色違うじゃないですか。一体
 何がいけないんですか!?」
「いや確かに微妙に違うけどやな。もっとこう、なんやあるやろ。
 戦隊モノ言うたら」
「あるって、何がですか?」

間髪入れぬグリーンの質問に、ライダースーツ男は少し考え込み、

「せやからその、赤・青・黄・緑・桃っちゅう色分けがやな。まあ最近は
 例外もなんぼかあるねんけど、これがデファクトスタンダードっちゅう
 やつやねん。分かるか?」
「それはそっちがおかしくないですか?」
「なにがや!?」
「そうやって全員バラバラだったら、誰かが突出して目立ったり目立た
 なかったりするじゃないですか。仲間内で格差が出てくるじゃないん
 ですか、そういうのは?」
「いやいやいや、確かに目立たん奴も出てくるけどやな、それは味と
 して見てもらえるもんやで、ちびっ子に」
「視聴者はそれでいいかもしれませんけど、私達は仲間内で格差を
 抱えながら戦うなんて耐えられません! だから私は同色系で統一
 することに決めたんです! 格差対策です!」

立て続けにまくしたてるグリーンの様子に、ライダースーツ男は半ば
呆れ顔になりながら、

「格差て……。もぉええわ、とりあえず色は負けといたるわ。けどな、
 一つだけ言わせて貰ってええか?」
「何ですか?」
「ずんだ、って……。それ、色なんか?」
「あー、その……彼女、仙台の出身でして」
「仙台!?」
「仙台……ぐふぇっほ! っで緑って言ったら、げほげほッ! やっぱ
 ずんだ餅……ぇえっくしょいッ!」
「アンタいつまでえづいてんねんな……。まあ色は置いとくにしても、
 自分等登場シーンにも問題ありやで」
「問題ありって……彼女六時間近く下水で出待ちしてたんですよ!
 しかも自主的に!」
「嘘つくなよグリーン、こいつが待ち合わせ時間よりどうしようもなく
 早く来過ぎたもんだから、対処に困ってとりあえず潜ってろって
 言ってたんじゃねぇかよ。なあ、ずんだ?」
「エメラルドさん、それは黙ってろとグリーンさんが……ゲホッ!」
「裏切ったわねエメラルド……」
「ちょっと待て出待ちて……、アンタわざわざ仙台から来とるんか?」
「ゴホッ……はい」
「え、なになになに、じゃあ交通費とかはどないしてんねん?」
「じ、自腹です……」

ライダースーツの男は最早開いた口が塞がらんと言わんばかりの
唖然とした顔をしつつ、グリーンに向き直って言った。

「お前……! 何で地元で集めようとせぇへんねん!?」
「あんたが言ったんでしょうが! 五人集めろって!!」
「言うたけど、そない遠くから呼べとは言うてへんやろが!」
「仕方ないでしょ! アテに出来る人が地元だと三人しかいないのよ!」
「こんの……友達ゼロの根暗女が!」
「何よこの戦隊オタク!」
「―――!」
「―――!」

そんな二人のやりとりを、少し離れた場所から遠巻きに見ていた
その他四名は、

「あ、ずんださん顔真っ赤ですよ~」
「なに呑気に言ってんのオリーブ! 明らかに発熱してんでしょ!?」
「む……これはヤバイな。こいつの宿知ってる人は?」
「ええと~、確か清川二丁目のカプセルホテルだって……」
「浅草方面じゃねえか! こっからだとかなり遠いぞ!?」
「仕方ない。アタシのアパート近いから、とりあえずそこに運ぼう。
 おい、手を貸せ」
「あいよ……って、オッサンいつまで引っ付いてんのよッ!」
「あはは~、ビリジアンちゃんモテモテ~」
「変なこと言ってないで、アンタはケータイで救急車! 呼んで!」

そんな彼女等が去った後には、罵り合う二人のみが残された……。
否。もう一人いる。


「あのさァ、アタイいつまで脱がされっぱなしなわけ? もうとっくに
 サービス時間過ぎてるんだけど、延滞料貰えるのよねぇ?」
by DunkelFanG_Ez00 | 2007-11-24 02:01 | MoE書き殴りSS・小咄編